先日、6/7(土)に京王プラザホテルで行われた、第75回日本東洋医学会学術総会に登壇しました。
　医師のための鍼灸講座：臨床編「経絡治療について」

　前回は第66回富山大会で同テーマで登壇しましたが、その際は講義実演形式だったので多くの方にご参加いただきました。今回は、あらかじめ申し込んだ医師へのワークショップ形式で、皆さんの鍼灸への興味を直接感じることができました。
　今回は、経絡に関する講義の後、事前に被験者を募ったところご賛同いただいた漢方専門医の先生に鍼施術を行いました。終わってから、良い反応を頂戴しました。

　当院の施術は全身を対象にするため、施術部位、使う経穴も多くなります。そのため、施術あたりに患者さんに直接関わる時間は、医師の診察に掛かる時間よりも長くなるわけです。施術中に得た情報、症状のこれまでの変遷などをゆっくり掘り下げる時間ができます。痛いところ、つらいところもその都度言って頂ければよい、という利点もあり、患者さんへの負荷も少なくなります。漢方専門医の先生方は、診察と処方に時間をかける。鍼灸は施術に時間をかける。このあたりで連携を深めることができると思います。
　この後、参加者に対して、脈診の位置の確認、刺鍼体験を行いました。先生方の興味に直接触れて、勉強になりました。大会関係者の皆様に御礼申し上げます。