鍼療日・ニュース
活動報告
第64回鍼灸経絡治療夏期大学
8/16(木)の午後から19(月)まで休診し、経絡治療学会の夏期大学の講師を務めました。台風一過の酷暑の中、会場の有明医療大学(江東区有明)には、今年も300名をこえる参加者がありました。その他に講師等の役員も50名以上参加するという大所帯で、近くのホテルに泊まり込みで行われる毎年恒例の行事です。
私は第36回(1994)から参加していますが、当時の会場は熱海でした。今はなき暖海荘。昭和の団体旅行の名残ある畳敷きの大広間で、参加者全員で脈診を行ったことなど懐かしい思い出です。
第60回(2018)より高等科主任講師を務めています。今年は超ベテランの方を指導しました。なんと第14回(1972)から参加されており、私の師匠の岡田明祐先生にも直接指導を受けている方でした。その方の記憶にある師と比較されることは恐縮しかありませんが、今の私は当時の岡田先生と同じくらいの年齢であるわけです。こうして世代をこえて学術が伝わっていくことを実感し、日本鍼灸術の伝承の文脈に加わっていることのよろこびを深くしました。
先日、黒岩弦矢先生の『基礎からよくわかる運気論解説』が出版されました。私が編集長をしている『経絡治療』の連載「鍼灸医説」が元原稿で、私が編集担当です。黒岩先生からのご依頼で序文をおくりました。同じく序文をご担当いただいたのが三浦國雄先生。三浦先生は日本における道教研究の大家で、これまで頼まれても序文を書いたことはないそうです。私が執筆依頼を差し上げ、あわせて黒岩先生の原稿を送ったところ、「これは大変なものだ」と感激いただき、その思いをまとめて下さいました。本書は一生かけて読み込む価値があります。私も何度も読み返したいと思います。
三浦先生の講義にお邪魔して一枚。